Three And Four

「Three And Four」 守屋純子ライナーノーツ

このCDはわたしにとって6枚目のリーダー作にして、初のピアノトリオ作品です。旧作はビッグバンド3作、セクステットとオクテットが1作ずつでした。
ジャズの中でも、最も発売数が多く、従って時代ごとに名盤も多いのが、ピアノトリオだと思います。すなわち、今までの作品は、編成自体がかなり特殊で、似たような作品との比較がされにくい面がありました。これらの作品ではどうしても作編曲の面が強く出ることになり、わたしとしては、“自分はまだピアニストとして一度も勝負していないのではないか”という思いが常につきまとっていました。そこで、今回はジャズとして最も基本的な形式ともいえるピアノトリオに挑戦することにしました。
初のピアノトリオということで、後で自分に対して一切言い訳ができない人選にしたいと思い、わたしが常々現代最高峰のドラマーではないかと考えているビル・スチュワートに共演をお願いしました。ベースのショーン・スミスは、ビルの推薦でしたが、彼とはレコーディング前に、“TOKYO TUC”で小山太郎氏とのトリオギグを行うことができ、そこで音楽的にも人間的にもすっかり意気投合して、安心してレコーディングに臨むことができました。
選曲についてですが、オリジナルを中心にして、有名なスタンダードを多少入れる、という編成は今までと変わっていません。オリジナルは、初発表の曲の他に、大編成で発表した曲で、ぜひトリオでも演奏したいと思っていた曲を交えました。以前の作品を聴いていただいた方には、編成の違いによる曲の変化を楽しんでいただければ、と思います。